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研究開発

ペルーにおける防災・減災教育コンテンツ開発

当社は、これまで国内で培ってきた地震・津波に関する防災教育技術を活用し、ペルー首都圏を対象とした防災・減災教育コンテンツの開発に取り組みました。 本プロジェクトでは、地震発生時の建物挙動を可視化する「ペルー首都圏の建物応答可視化コンテンツ」と、津波の脅威と避難の重要性を体感できる「ペルー版津波体験VRシステム」の2つのコンテンツを開発しました。

ペルー首都圏の建物応答可視化コンテンツ

地震発生時の建物挙動を可視化する「地震時建物応答可視化一斉再生システム」をベースに、ペルー首都圏を対象とした「ペルー首都圏の建物応答可視化コンテンツ」を開発しました。

本システムは、地震発生時に建物がどのように揺れ、応答するのかを三次元的に可視化し、利用者が地震による影響を直感的に体験・理解できる防災教育コンテンツです。
日本国内向けに培った技術を活用しながら、ペルーの地震環境や都市特性を反映したシステムとして開発しました。

また、建物の揺れだけでなく、室内に配置された家具が地震によって転倒・落下する様子も再現しています。利用者は地震時に発生する室内被害を視覚的に体験する事で、家具転倒防止対策や室内安全対策の重要性について理解を深めることができます。

本システムでは、ペルー国立工科大学(National University of Engineering:UNI) 土木工学部構造工学分野のエディソン・A・モスコソ・アルカンタラ博士(Dr. Eng. Edisson A. Moscoso Alcantara)に協力頂き、地震の振動波形の監修・作成頂きました。

システムの画像

ペルー版津波体験VRシステム

当社は、防災教育向けに開発した「津波速度体感装置」をベースに、ペルー向けの防災教育コンテンツとして「ペルー版津波体験VRシステム」を開発しました。

本システムは、利用者が実際に自転車を漕ぎながらVR空間内を移動し、地震発生後の避難行動を体験できる防災教育システムです。
ペダリング操作に合わせてVR空間内の視点が移動し、利用者自身が避難者となって津波からの避難を試みます。

本システムの特徴は、実際の津波の伝播速度を再現している点にあります。
多くの場合、利用者は全力で避難を試みても津波に追いつかれ、飲み込まれてしまいます。これは速度や避難の成功・失敗を競う事を目的としたものではなく、
「津波は想像以上に速く到達する」という現実を体感し、地震発生直後の迅速な避難の重要性を理解してもらうことを目的としています。

また、VR空間内には日本の街並みではなく、ペルーの都市環境や街並みを再現しています。
利用者が日常生活に近い環境の中で災害を体験することで、より高い防災意識の醸成が期待できます。

システムの画像

本プロジェクトの開発では,地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム,地震直後におけるリマ首都圏インフラ被災程度の予測・観測のための統合型エキスパートシステムの開発(2020-2026)の下,G4.(災害対応力向上)において,名古屋大学 長江拓也先生,兵庫県立大学 平井敬 先生にご支援を頂いた。

This system development was supported by Dr. Nagae (Nagoya University) and Dr. Hirai (University of Hyogo) in the G4. Improving Disaster Response Capabilities, Development of Integrated Expert System for Estimation and Observation of Damage Level of Infrastructure in Lima Metropolitan Area, Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development (2020-2026).

今後の展望について

当社は、可視化技術、VR技術、シミュレーション技術を活用し、災害リスクをより直感的に理解できる防災・減災コンテンツの開発に取り組んでいます。
今後も、国内外の研究機関や教育機関との連携を推進し、防災意識の向上と災害リスクの理解促進に貢献するとともに、誰もが災害を自分事として捉えられる体験型防災教育コンテンツの開発を進めてまいります。

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